◆ 株式投資技法
「自立のためにプロが教える株式投資」
板垣浩 同友館
- 中期投資の上達に有効な売買練習の方法が具体的に述べられています。
著者の板垣氏の修行時代、師匠やプロの相場師との間で行われたやりとりは、
相場師を志す者にとって相場の厳しさを知る上で貴重です。
「財産づくりの株式投資
- 売買の基礎の基礎」
林輝太郎 同友館
- 板垣氏の売買練習の方法が引用されています。
少し詳しい解説が加えられていて、「リズム取り」と「うねり取り」での
分割の実行方法の違いの基本が理解できると思います。
「あなたも株のプロになれる」
立花義正 同友館
- 分割方法、「ナンピン」、「乗せ」の方法が詳しく述べられています。
また逆張りの中期投資で守らなければならないルールが「格言集」の形で
紹介されています。
場帖のつけ方、グラフの書き方、値動きの受け止め方、値板の書き方など
が詳しく書かれており参考になります。
後半にパイオニアの実際の詳しい売買譜が載せられています。
このような売買譜はあまり公開されないので貴重です。
- 立花さんの売買譜を損益を含めて表にまとめてみました。
⇒こちら
- 立花さんはほぼ完全な逆張りです。
- 2、3、5と試してみて、良さそうならば2、3、5または5、5、5と本玉を
建てていっています。
- 損切りは、5%逆行で意識し始めて、大きく逆行してしまったら、値動きで
判断、買い玉ならば戻りを待って、売り玉ならは押しを待って
切っていくようです。
「酒田罫線法」
林輝太郎 同友館
「株式売買記録と解説」
林輝太郎 林投資研究所
- 初級、中級、上級、いろいろなレベルの投資家の売買譜が
解説付きで掲載されています。
- 内藤さんや山本さんの日石の売りの売買譜が載っています。
- 内藤さんの方は、1、3、5で試してみる。
で、途中であっても終値で平均値から5%逆行したら、損切り。
状況が良ければ5、5、5等で本玉を作っていくというような手法です。
- 本玉を建てた後も、逆行の気配をみせたら、1とか2とかで少し売り玉を
切ってみて感触をみてみる。
もし順行にもどれば試しに切った1とか2とかを建て直すということをやっています。
◆ トレーダー志望者のための書籍
「マーケットの魔術師」
「マーケットの魔術師[株式編]」
「新マーケットの魔術師」
ジャック・D・シュワッガー PanRolling
- リスク・マネージメントの重要性など、トレーダーを
志望する者にとって非常に大切な事項を知ることができます。
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◆ 企業分析
「投資家のための企業分析入門」
福田修司 同友館
- 個人投資家として企業情報のどの部分に着目すればよいか
解説されています。
◆ 投資一般
「LTCM 伝説」
ニコラス・ダンバー 東洋経済新報社
「天才たちの誤算 ドキュメント LTCM 破綻」
ロジャー・ローウェンスタイン 日本経済新聞社
- ロングターム・キャピタル・マネジメントの誕生から破綻までが
述べられています。
◆ 小説
「波のうえの魔術師」
石田衣良 文芸春秋
- この小説はドラマ化され「ビッグマネー」というタイトルで2002年に
フジテレビ系列で放送されました。
キャストは主人公白戸則道に長瀬智也、小塚泰造に植木等。
作者の石田衣良氏には株式投資の経験があるそうです。
林輝太郎氏の一連の著作を読み、一銘柄限定の売買で大きな収益を
上げたということです。
この小説の中でも場帖をつけて値動きに対する変動感覚を身に着けていく
様子が詳細に描かれています。
白戸を指導した小塚老人は林輝太郎氏がモデル?
実はこの小説、林輝太郎氏の著書でも取り上げられています。
「株式成功の基礎」の p.125〜126 に「(この)小説を読んでおどろいた」
とあります。
◆ その他
「上達の法則」
岡本浩一 PHP研究所
- スポーツ、楽器演奏、囲碁将棋、語学学習など様々な分野で
初級者、中級者と上級者はどこが違うのか、どうすれば
上級者になれるのかを、記憶と認知の心理学に基づいて解説しています。
投資・投機の上級者の「直観」、「感覚」が初級者、中級者とどう違うのか、
投資・投機の上級者になるためにはどうすれば良いのか参考になると思います。
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